Up 機械論──「汎用マシン」メタファ 作成: 2012-11-15
更新: 2013-09-13


    表象主義で「内なる形式」を記述するとき,それはカラダの機械論になる。
    特に,「コンピュータ/汎用マシン」が,カラダのメタファになる。

    「形式陶冶」は,特個的経験の蓄積の中で「内なる形式」が形成されてくるというプロセスである。
    「形式陶冶」は,「内なる形式」の直接陶冶ではなく,《特個を通じて》が方法になるところの関接陶冶である。
    そこで「形式」は,「特個」とは別次元のものとして捉えることになる。
    そしてこの「別次元」の受け取りの一つが,「一般的」である。


    コンピュータは,「汎用マシン」と呼ばれる。
    この「汎用マシン」を,「一般形式」と重ね合わせてみる。

    コンピュータにおいて,「汎用」に対する「特個」は,コンピュータプログラムである。
    この「特個」が「汎用」に進むプロセスが,コンピュータの歴史に見える。


    コンピュータ・プログラムは,関数 (function) である。
    コンピュータプログラミングは,複数の関数を組み合わせて,全体で一つの関数をつくる作業である。

    プログラムをいろいろつくっていくなかで,汎用的な関数が意識されてくる。
    汎用的関数を使いやすいように,汎用的関数を集めたパッケージをつくる。
    汎用的関数は「汎用モジュール」と呼ばれ,パッケージは「ライブラリ」と呼ばれる。

    この「汎用モジュール」ないし「ライブラリ」に,「一般形式」を重ね合わせてみる。。

    「汎用モジュール/ライブラリ」は,特個的なプログラミングの実践の中からできあがってくる。 ──特個的経験の蓄積が, 「一般形式」の形成に通じる。