Up 「傾向性」 作成: 2009-04-19
更新: 2013-09-12


    「カラダの記述」は,物理的記述は無理である。
    機能的記述に代えることになる:
      《カラダは,これが発現させるものごとの内包である。
     カラダが発現させるものごとは,カラダの外延である。》

    ライルの「傾向性 (disiposition)」は,「カラダの機能的記述」である:
     
    カラダは,行動傾向として,つぎの「if-then」形式で記述される:
     「このような状況では,このような行動が起こる。

    「形式」の記述は,実際「傾向性」の記述を形にする。
    特に,「形式」の記述困難は,「傾向性」の記述困難である:
      「if-then」の記述は,実際には成らない。 即ち,「if」「then」ともに,実際に記述の段になると,複雑系になり,ことばにのらない。
    「傾向性」は理論に留まる。


       Ryle,G.,1949. The concept of mind. Hutchinson.
    [ 坂本百大他( 訳) : 心の概念, みすず書房,1987]