Up 反表象主義 (反合理主義) 作成: 2009-09-08
更新: 2013-07-24


    本論考は,「内なる形式」を退け,「外なる形式」を立論する。
    「内なる形式」は,表象主義である。
    よって,本論考は,反表象主義である。

    一方,論は,表象主義に拠らねばつくれない。
    なぜなら,ことばを使うことは表象主義をやることだからである。(ことばとはそういうものである)。
    東洋哲学/思想の「無記」, Wittgenstein の「語り得ぬものについては,沈黙しなければならない」は,論述のこのディレンマに対する境地の表現である。
    本論考は,このことを承知しつつ,表象主義を退けることを「形式」の論述の要諦としなければならない。

    1. Wittgenstein は,「語り得ぬものについては,沈黙しなければならない。」と言った。
    2. 東洋哲学/思想は,最初から<ことばの及ばない境地=語らない境地>の概念を立て,「重要なのはこの境地の方である」としてしまうところに,西洋流と比較したときの特徴がある。