Up 「内なる形式」:要旨 作成: 2013-09-25
更新: 2013-09-25


    本論考の主題の「形式」は,どこから出てくるか?
    「形式陶冶」である。
    「形式陶冶」は,どこから出てきたか?
    「数学の勉強は何のため?」の問いである。

    学校数学を「勉強する者すべてに得がある」ものとして立てようとするとき,その「得」は「数学の実用」とはできない。
    「数学ではないもの」にしなければならない。
    この「数学ではないもの」として,「形式」が立てられる。
    「学校数学=形式陶冶」の定立になる。

    「形式陶冶」の言い回しには,「形式はカラダの中にある」が含蓄されている。 これは,「概念形成」の言い回しに「概念はカラダの中にある」の含蓄があることと,通じるものである。
    カラダの中に「概念」や「形式」を考えるのは,西洋思想・哲学の伝統になるところの表象主義である。