Up 「形式」に対する「一般性」の見方 作成: 2013-07-14
更新: 2013-07-16


    「形式」は,「一般形式」のように想念される。
    しかし,「一般形式」の概念は,妥当なものなのか?

    そこで,この「一般」の意味に立ち返ってみる。
    「形式」に「一般」が冠せられる理由は何かと,改めて考えてみる。

    経験は,特個の経験である。
    「形式」は,特個が抜けた相である。
    「一般形式」の言い回しに示されていることは,この相が「一般」のように見えるということである。

    しかし,「特個が抜ける」は,「一般」とイコールではない。
    「一般形式」の概念には,「一般」の意味に対する思考停止がある。
    翻って,この思考停止を停止し,「一般」の意味の探求に入ることは,「形式」の実体論の一つの形になるものである。