Up 成長モデル :「堆積と風化」 作成: 2012-11-15
更新: 2012-12-13


    本論考は,「堆積と風化」の成長モデルを立てる。


    成長は,傾向性(註1) としてのカラダがつくられることである。
    傾向性は「if(状況)─then(行動)」で機能的に表現される。
    傾向性は,「if─then」形式の表現を以て,「形式」と表現されるものになる。

    こうして,成長は,<形式>としてのカラダがつくられることである。


    <形式>のでき方は,<風化造形>である:
      <学ぶ>によって,堆積物をつくる。
      これが風化して,<形式>が残る。

        堆積と風化  
         <形式> 
         <学ぶ> 
               

    こうして,成長は,「堆積と風化」である。


    「堆積と風化」には,時間を要する(註2)
    要する時間は,分野によって違ってくる。


     註1 : G. Ryle, 1949 :
      The concept of mind.
      Hutchinson. [坂本百大他(訳) : 心の概念, みすず書房, 1987]
     
     註2 : 本論考は,「学而」のつぎの一節を,ここで示した成長モデルで読むものである。
     子曰: 吾十有五而志于學,三十而立,四十而不惑,
         五十而知天命,六十而耳順,七十而從心所欲,不踰矩