Up | 「コナトゥス」(スピノザ) | 作成: 2014-09-21 更新: 2014-09-21 |
<個>の振る舞いは,「自己保存への努力 (conatus sese conservandi)」である。 そしてこれが全体として,集団飛行という系を現す。 スピノザの「コナトゥス」は,つぎの存在論である:
「コナトゥス」の論に,<個>に対するところの<系>は,出て来ない。 しかし,「コナトゥス」の存在論は,反照的に,「<個=コナトゥス>の<系>」を観じていることになる。 よってここに,「系─個」存在論の一類型として取り上げるものになるわけである。 ちなみに,「コナトゥス」の存在論における<個>の有り様は,「決められていて,かつ自由」である。 スピノザの「倫理学」は,これを基調と定めて読むものになる。 |