Up 「無用の用」 作成: 2014-09-09
更新: 2014-09-09


    存在を立てるとき,それを系としてつくっている<個>は見えないものになる。
    この見えないものを,見えないからといって<無いもの>にすれば,存在自体が無くなる。
    見えるものは,見えないものがつくっている。

    「無用の用」の箴言がある。
    これには,二通りの意味がたつ:
    1. ネガの用:「有るものは,それをポジとするネガがあることで,有る」
    2. 見えないものの用:「有るものは,見えないものがつくっている」
    そして後者は,「マクロ」の存在論の一タイプと見なせる。