Up 学校数学のマクロ現象の観取 : 要旨 作成: 2014-09-07
更新: 2014-09-19


    学校数学の歴史は,「学校数学をよくする」の営みの歴史のはずである。
    しかしそれは,学校数学の進歩にはなってない。
    学校数学の歴史に観取されるのは,進歩の「右肩上がり」パターンではなく,同じことの繰り返し (律動) を表すところの,「振り子」あるいは「拍動」のパターンである。

    そこで,「学校数学をよくする」がどうなっているのかに,目を向けてみる。
    先入観を捨てて観察すれば,個それぞれの多様な営みを「学校数学をよくする」で大括りしているといったものである。

    そして,この「よくする」には,実効性がない。
    なぜなら,「箱物」がそれの本質だからである。

    さらに,学校数学は無意義でさえある。
    「学校数学」と括られる個の営みを観察すれば,《実際の個は,場の流れに棹さしているだけ》と判じられる。

    学校数学の「同じことの繰り返し」「「よくする」の無効」「無意義」の観取は,「学校数学をよくする」が閑却している学校数学を観ている。
    その観ている学校数学は,学校数学のマクロ現象である。