Up 「形式陶冶」の実感と年齢の関係 作成: 2013-08-11
更新: 2013-08-11


    本論考は,「形式陶冶」論をつくる主体を,「年齢の限界」というふうに見る。
    「形式陶冶」は,「吾十有五而志于学 ‥‥」のように,加齢とともに実感されるものだからである。

    実際,「形式陶冶」は,「堆積と風化」である。
    この「堆積と風化」は,年とってはじめてわかってくるものである。

    『形式的陶冶の研究』の長田新は,30代半ばである。
    「吾十有五而‥‥」の「形式陶冶」は,この歳にはまだ思考の及ぶものではない。