Up 「作者の年齢」: 要旨 作成: 2013-08-11
更新: 2013-09-07


    テクストは,作者の意図しないテーマを反照的に現す。
    本論考は,『研究』から「作者の年齢」というテーマを抽き出す。

    『研究』は,そのときの年齢という限界の中でつくられている。
    その限界は,「形式陶冶」の捉え方に現れる。
    そして,その限界を見て取る視座もまた,年齢である。
    すなわち,本論考の年齢である。

    こうして,「形式陶冶」の論考は,「形式陶冶」の論考における「年齢」の意味を考えることになる。

    「年齢」の意味とは?
    「形式陶冶」は,「堆積と風化」である。
    この「堆積と風化」は,年とってはじめてわかってくるものである。
    これが,「年齢」の意味である。