Up 「形式」は,内ではなく外にある 作成: 2013-09-07
更新: 2013-09-07


    「形式陶冶」の言い回しには,「形式はカラダの中にある」が含蓄されている。
    これは,「概念形成」の言い回しに「概念はカラダの中にある」の含蓄があることと,通じるものである。
    そして,カラダの中に「概念」や「形式」を考えるのは,西洋思想・哲学の伝統になるところの表象主義である。

    形式は,「カラダの内なる形式」ではなく「カラダの外なる形式」とするのが適当である。
    カラダは,外なる形式の受容器であり,形式のセンサーである。
    「形式陶冶」は,外なる形式との同調をするようになるカラダづくりである。

    「転移」は,「カラダの内なる形式」の機能ではない。
    「カラダの外なる形式」の同型を受容するカラダの機能である。

    転移はありふれたことである」と言うとき,それは,「世界は同型でひしめいている」という意味である。