Up 「学校数学=生態系」: 要旨 作成: 2014-02-15
更新: 2014-07-04


    本論考は,「学校数学」を「なる」の視点で捉えようとする。
    これは,「する」論 (目的論・実践論) に対する「なる」論 (現成論) の対置である。

    「なる」は「均衡相の実現」であり,その「均衡」は「複雑系の均衡」である。
    対象を「なる」の視点で捉えるとは,対象を複雑系として捉えるということである。
    本論考が「学校数学」を「なる」の視点で捉えるとは,「学校数学」を「複雑系」の視点で捉えるということである。

    本論考は,「学校数学=複雑系」を「学校数学=生態系」に定める。
    学校数学は,人の生きる系の一つである。 個々が自分の<生きる>を,「学校数学」の題目に寄せて表現する。 この<生きる>全体が,学校数学を生態系として現わす。