Up 文部行政の "新指導要領" 作成: 2012-08-25
更新: 2012-12-24


    "新指導要領" は,学校教育の系の攪乱が役割である。

    行政として,この「攪乱」の意味は,「公共事業による景気づけ」である。
    "新指導要領" は,学校教育を景気づけることが役割であり,行政の「景気対策」の一つである。

    この攪乱の手法に特徴的なのは,<対立する教育的立場を2極にする振り子運動>を用いるということである。
    すなわち,教育の現前は均衡状態であるから,対立する教育的立場の一方への肩入れは,矛盾をつくり大きくするものになる。 これが方向反転のモーメントになり,振り子運動を現すことになる。
    周期は,約10年から長くて 20年である。

    つぎは,"新指導要領" がつくり出す振り子運動の例であるが,"新指導要領" の振り子運動は,タイプとしてはこの2つに尽くされる:
「ゆとり教育」←→「基礎・基本」
 数学 (「生活単元」) ←→ 数学

    また,"新指導要領" の「攪乱」の手法には,通常の概念構成を組み替えるというのもある。 すなわち,概念攪乱である。
    最近の例では,「学力」に「思考力・判断力・表現力」を含めるというのがある。

     註 : 本論考の場合, 「学力」「思考力・判断力・表現力」は,つぎの成長モデル (「堆積と風化」) で考えることになる:
    堆積と風化  
    <思考力・判断力・表現力>レベル
    <学力>レベル
    そこで,「学力」に「思考力・判断力・表現力」を含めることは,カテゴリー・ミステイクというものになる。
    実際,ここで本論考が<学力>の内容とするものは,向学心,我慢,謙虚である。