Up <在る>は,<在る>実現 作成: 2012-12-27
更新: 2014-06-16


    系が現前するとは,系が<在る>を実現しているということである。
    系を構成する要素は,系の<在る>の要素──<在る>実現の要素──である。

    学校数学の<在る>は,攪乱と均衡回帰の繰り返しがこれの形である。
    攪乱の意味は,系の活性化・代謝である。
    活性化・代謝が止むことは系が終わることであるから,攪乱は均衡回帰と対をなして繰り返されねばならないわけである。

    こうして,学校数学が存在しているとは,学校数学を攪乱するものがいろいろあるということである。
    実際,学校数学を攪乱するものがいろいろある。

    学校数学は,自身の<在る>の実現として,これらを用いる。
    学校数学にとって意味のあるものは,自身の<在る>を実現するものである。
    自身の<在る>を実現するものであれば,是非はない。

    学校数学を攪乱するものは,それぞれに,学校数学が用いる上で功罪相半ばとなる。 用い過ぎると自身を壊すことになる。

      例えば,「主題研究は必要」の論などは,香辛料のように使うくらいが丁度よいといったふうになる。 教員が「主題研究は必要」に応じられるものでないからである。