Up 「学校数学=生態系」の視座 作成: 2014-06-27
更新: 2014-07-01


    学校数学の「なる/現成」の相は,いくぶん距離をおいて学校数学を臨むときに見えてくる。 どのくらい視座を退くかというと,学校数学が生態系として現れてくる位置にまでである。
    実際,視座を「学校数学=生態系」まで退くとき,学校数学の「意味/出口/是非/進歩と無縁」が見えてくる。

    現成論は,端的に,存在論である。
    一般に,存在論は「この視座からの存在論」であり,この意味で<視座>の存在論である。
    そして,学校数学現成論は,「学校数学=生態系」を臨む視座からの存在論というものになる。

    「学校数学=生態系」の意味は?
    学校数学は,人がこれを棲処とする。
    この学校数学は,自身を一つの生態系として現す。

    つぎは,「生態系」のイメージとするには単純に過ぎるものであるが,「する」と「なる」の同時性かつ別次元を了解するのには役立つイメージである:
      ムクドリの集団飛行,イワシの集団遊泳,粘菌塊の移動


ムクドリの集団飛行