Up 学校数学は堂々巡り : 要旨 作成: 2012-12-25
更新: 2014-02-18


    学校数学は歴史が長い。 そこで,もし学校数学が進歩するものなら,この間ずいぶんと進歩していなければならないはずである。
    事実はそうではない。
    学校数学は進歩するものではないということである。

    実際,学校数学は,右肩上がりの上昇運動では全くない。
    攪乱と均衡回帰の繰り返しになっている。
    二極の間の振り子運動になっている。
    こうした<同じことの繰り返しに>なっている。

    この反復運動の意味は,<学校数学=生態系/生命体>の新陳代謝である。
    新陳代謝は,生態系/生命体の含意である。
    新陳代謝は,同じことの繰り返しである。
    生態系/生命体が現前しているとは,同じことの繰り返しをしているということである。

    生態系/生命体の運動は,ただ運動すべく運動しているというものである。
    <意味>や<価値>で運動しているのではない。
    とりわけ,この運動は「進歩」ではない。