Up 経済主義の出口論 作成: 2010-10-04
更新: 2010-10-04


    「数学の勉強は何のため?」への答え方の一タイプに,学校数学出口論がある。 学校数学の意義を,学校数学がアウトプットする人材の形で論ずる。──「学校数学はこのような人材をつくる

    わが国の学術は,欧米に倣う形でやってきた。 このやり方は「横のものを縦にする」と揶揄されつつも,いまも主流である。 そして,出口論で欧米に倣うとき,この出口論は経済主義になる。

    今日では,経済主義の上にさらに市場原理主義やグローバリズムのバイアスが強くかかる。 すなわち,市場原理主義・グローバリズムの時代に活躍でき,強く生き残れる人材が,学校数学の出口のように論じられるに至る。