Up <わかる>実現のプロセスは,「導入・展開・まとめ」に 作成: 2012-09-19
更新: 2012-10-02


    授業のゴールは,生徒の<わかる>である。
    <わかる>を実現するために,<わかる>を実現するプロセスをつくる。
    <わかる>を実現するプロセスづくりが,授業づくりである。

    <わかる>を実現するプロセスは,理にかなったプロセスとして,理詰めでつくるものになる。
    授業構成は,理詰めの結果である。

    理詰めの結果としての授業構成は,自ずと一定の形をとる。
    これは,「授業の基本形」として整理される。

    「授業の基本形」は,「生徒の<わかる>を実現するプロセスは,必然的にこの形になる」を示したものである。
    これは,つぎのようになる:

    1. 「導入」
      1. 学習主題を「標題」の形を以て明示する。(「学習主題」)
      2. 主題がどのようなストーリーの中に位置づくものかを示す。 (「主題の意味」)
      3. 本時の学習の目的とゴールを明示する。(「本時の学習の目的とゴール」)
      4. 既習内容として用いるものの明示と押さえ。(「既習の押さえ」)

    2. 「展開」
      1. 「主題へのアプローチとなる作業課題」の導入を明示的に告げ,そしてこれを提示する。(「導入問題」)
      2. 課題に取り組ませる。
      3. 作業状況の回収として,主題の数学的定式化 (定義ないし定理) に導く。(「主題の数学的定式化」)
      4. 数学になった主題を身につけるための作業を課す。(「練習」)
      5. 学習評価 (「小テスト」)
      6. 本時の学習ゴールに到達したことの確認 (「ゴール到達」)

    3. 「まとめ」
      1. 授業の振り返り・まとめ (「まとめ」)
      2. つぎのステップ (「次時の授業内容」)


    例:「相似」の授業


    『数学の授業法』