Up 勉強の方法をわからせる 作成: 2008-04-19
更新: 2008-04-19


    「学生」でいることの意味のうちには,「勉強の方法がわかるようになる」がある。 「勉強の方法がわかるようになる」途上にいる者として,学生は勉強の方法がわからない。

    数学は,学生にとって特に勉強の勝手がわからない教科である。
    実際,数学は,「これの勉強方法がわかることは,勉強一般の方法がわかることに通ずる」ような教科である。


    数学が「勉強の勝手がわからない教科」になるのは,つぎのことが理由:

    • <形式・構造>という具体を捨象したものが,学習主題。
    • どうなることが「わかった」になるのかが,わからない。
    • 暗記が効かない。

    もっとも,このことは他の教科でも同じである。
    ただ,数学では,程度が著しくなる。
    そしてこの「程度が著しい」が転じて,数学は「勉強の勝手」を主題化しやすい教科だ,というようになる。