Up 「数学的考え方」 作成: 2008-04-07
更新: 2008-04-07


    数学を学習しないと欠損するものは?」の問いに対するいちばん単純/簡単でそして当たっている答え方は,「数学で学習すること」である。
    数学の各主題○○に対し,「○○的考え方」を答えればよい。
    そして他の教科でも,これと同じことがいえる。

    実際,教科教育で主題にされる内容は,どんなに簡単に見えるものでも,個人の力によっては到達できないものである。 それは人類の歴史のアウトプットであり,個体発生の中に現れてくるものではない。
    したがって,「○○を学習しないと欠損するものは?」の問いには,「それは○○的考え方である」と答えるのがいちばん当たっている。


    ただ,われわれの関心は,このようなアタリマエの答えを言うことにはない。
    学校数学を内容とした場合の「数学的考え方」の影響する範囲と深さはどの程度かということに関心があり,これにどう答えられるかに関心がある。
    ──象徴的に言えば,つぎの問いにどう答えることになるかに関心がある:

      空と海だけの風景を見ていても,見える風景は数学学習の経験によって違ってくるか? どのように違ってくるか?

    この風景の見え方は,地学的・天文学的知識の如何で違ってくる。 これから類推して,「見える風景は数学学習の経験によって違ってくるか?」の問いに対する答えは,イエスである。
    以下,この「イエス」に向かうアプローチを,模索してみることにする。