Up 「数学の勉強」は,勉強したことを使わない 作成: 2012-10-04
更新: 2012-10-04


    「数学の勉強」として勉強する個々の内容は,大部分,将来に亘って使うことがない。
    一方,これらは,各々がそれの上位の内容を構成するということで,特に「数学の勉強」として勉強される総体を構成するものということで,無くせない。
    実際,「使わない」という理由で個々に内容を除くならば,残ったものは勉強する内容の体をなさない。 勉強が,最初から起こらない。
    個々の内容については,この意味での「無用の用」を立てることになる。

    勉強内容は総体としても,大部分の者にとっては使うことのないものである。
    ここで,「使わないが有用」を立てるか,「使わないから無用」を立てるか,という段になる。
    わたしは,「使わないが有用」を立てる者である。 すなわち,この意味での「無用の用」を立てる者である。