学校数学の出口論には,主流を形成している出口論がある。
すなわち,つぎのように見掛けを変えながら続いている出口論である:
「数学的考え方」→「数学的問題解決」→「数学的リテラシー」
この出口論は,「システム励起」の仕方が<再起動>タイプである。
すなわち,同じ一つの運動のライフサイクルを繰り返す:
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学界・教育行政・教育現場・教育ビジネスが呼応
理論研究・授業実践研究の開始
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周期は,これまでの場合,およそ20年である。
この出口論は,行為語「○○」(e.g.「コミュニケーション」) に対しつぎの論を展開するというものである:
- ひとは,○○できる者でなければならない。
みなを○○できる者にすることは,学校教育の仕事である。
- ○○できる者を実現する方法は,○○の行為をいろいろ・たくさん課すことである。
各教科が,自分の領域でこれを行う。
特に,算数科・数学科で,これを行う。
- 算数科・数学科で「○○の行為をいろいろ・たくさん課す」を実施するに際し,つぎのことを研究の形で明らかにしていかねばならない:
- 「○○」の意味・内容は? (概念分析研究)
- 「○○の行為をいろいろ・たくさん課す」の指導法は? (授業実践研究)
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