Up 「中心と周辺」 作成: 2015-11-06
更新: 2015-11-06


    複雑系は,動的平衡のダイナミクスで,安定・定常が実現されている系である。
    「動的平衡」の内容は,要素の運動の「同期」である。
    同期は,現象的には要素の布置や運動のパターンを現す。
    このようなパターンの一つに,「中心と周辺」がある。

    「中心と周辺」は,中心の中に「中心と周辺」があり,周辺の中に「中心と周辺」があるという,階層構造をなしている。


    数学教育生態系には,「中心と周辺」が様々に観察される。
    教育プロジェクトは,執行部と一般員の「中心と周辺」を現す。
    学会は,執行部と一般会員の「中心と周辺」を現す。
    研究の大学間協働体制は,「中心と周辺」を現す。
    教科書編集者体制は,「中心と周辺」を現す。
    等々。

    「中心と周辺」は,しばしば,あるいは多くの場合,「中央と地方」と重なる。
    実際,「中央」に棲むとは,「中心」の役割を負うということである。