Up 生態学 : 要旨 作成: 2015-10-26
更新: 2015-10-26


    系は,何を以て系になっているか。
    個の関係ネットワークである。
    生態系の立論は,個と関係のネットワークの立論である。


    数学教育生態系では,つぎのようなものが個になる:
    • 国(文科行政,国ぶり,等々)
    • 学校(法人,教員,生徒,建物,校風,等々)
    • 家庭・地域(親子,行政組織,風土,等々)
    • 教育産業(出版,教材,塾,教員養成,学会,等々)
    但し,個として挙げるそれぞれが一個の複雑系であるから,個は場合に応じその都度考えていくものになる。
    関係のネットワークも同様であり,多様に考えられてくる。


    個は,関係のネットワークに縛られている。
    関係のネットワークは,個の存在の前提である。
    前提であるという格好で,個は関係のネットワークに縛られている。

    <関係のネットワークに縛られている>を知ることは,つぎに<関係のネットワークを脱ける>の考えに進むことではない。
    これに続くのは,自己分裂の体(てい)で,<関係のネットワークに縛られる個を務める>である。
    これは,特別なことではない。
    ひとはだれでも「公私の別をわきまえる」をやっている。