Up | 教育市場 | 作成: 2015-10-30 更新: 2015-10-30 |
実際,教育市場は一大市場である。 教育は,教育市場をつくる。 つぎにこの関係はひっくり返って,教育は教育市場のためのものになる。 即ち,教育は,教育市場を損なうことができないものになる。 そしてさらに,教育市場を支えることを自分の役割にするものになる。 商品経済では,教育は商品経済の生業になる。 教育を生業にする者は,教育市場に生かされる者である。 教育は,教育市場に応ずる。 教育市場が,教育の優位に立つ。 こうして,教育に係わる各種営みは,「教育市場」の視点を以てその本質が捉えられることになる。 例えば,公立学校は,IT 機器の一大市場である。 学校は,IT 機器の教育的効果の大きさを見てこれを導入するのではない。 学校は, 「経済効果」の役割を負う──「公共事業」。 学校は IT 機器の導入を負い,IT 機器導入の理は後から付けられる──「合理化」。
商品経済において,「無駄・無用」論は,自家撞着である。 商品経済は,「無駄・無用」の生産・消費で回転する。 商品経済は,「無駄・無用」の生産・消費の螺旋運動である。 これの行き着くところは,「破局」である。 但し,生態系は,破滅的運動には制御機序を働かせるようになっている。 こうして,商品経済の破滅的運動は「山あり谷あり」を繰り返す格好で済んでいる。 |