Up 景気スパイラル 作成: 2015-10-12
更新: 2015-10-12


    商品経済の系は,「景気循環」の周期運動をする。
    景気循環は,系の定常が動的平衡のダイナミクスで実現されている様である。

    商品経済の系は,この平衡運動の一方で,螺旋運動を現す。
     例 : 「デフレスパイラル」
    「バブル」
      右肩上がりが組織維持の条件になった企業の経営

    数学教育生態系に現れる螺旋運動の例
    • 「全国数学学力テスト」が発せられると,地方の自治体は成績上位獲得を競い出す。
      順位が上がらないことは,順位が下がるということである。
      この競争は上昇の螺旋運動 (「上昇のゼロサム運動」) になる。

    螺旋運動は,物理としては,運動体が細長く伸び上がる形になり,倒れて終わる。
    螺旋運動は,自滅する運動である。
    但し,生態系には<攪乱を制御する機序>の含蓄があり,螺旋運動の終局相への進行は自ずと抑えられるようになる。
    こうして,螺旋運動は,実際には,倒壊の手前をグズグズする体(てい) をしばし現した後消えていく運動になる。