Up 『数学教育学の基礎学』: はじめに 作成: 2015-10-28
更新: 2016-01-15


    数学教育学は,数学教育生態学である。
    生態学は,危うい学である。
    対象が複雑系であることを以て,雑な思考を自らに許してしまう。
    「複雑系」の視座が定かでないと,また複雑系の理解がそもそも薄弱であると,思いつきをやってしまう。
    そこで,数学教育生態学は,基礎鍛錬のフィールドとして,これの基礎学が考えられてくる。

    数学教育生態学を行うことのうちには,数学教育生態系を科学する視座の確立が含まれる。
    この視座は,「普遍」の身分になる。
    『4. 数学教育学の基礎学』は,数学教育生態系を科学する視座の探求を,<「数学教育」と数学教育学基礎学の両方を均しく捉えられる視座>の探求に代える。

    生態学は,学際的な学である。「基礎学」を言えば,なんでも基礎学になる。
    ここでは,「思いつくまま」ということで,以下を取り上げてみる:
    • 「世界」
      • 思想・哲学
      • 「系」の存在論
      • 「世界」の存在論
      • 表象主義
    • 「カラダ」
      • 生物学
    • 「生態系」
      • 複雑系力学
      • 生態学
      • 商品経済学
    • 「教育」
      • 林業
      • 栽培学
    • 「学」
      • 数学