Up <系─個>存在論 作成: 2015-11-22
更新: 2016-01-14


    存在論は,科学がこれを開示する。
    その時代の科学の水準が,その時代の存在論の水準である。

    いまの科学は,存在の階層構造を明らかにする:
      個は,ミクロの尺で,系になる
      系は,マクロの尺で,個になる
    ここで「系」は,つぎのダイナミクスを以て「系」となるものである:
      自己言及的 self-referential,自己組織化 self-organization

    これをそのまま存在論にしてみる:
    1. 存在は,<系─個>の構造をとる。
      存在は,<系─個>の個であり,<系─個>の系である。
      特に,<系─個>は連鎖する。
    1. 個は,運動の相にある。
      個の運動は,他の個の運動と齟齬する。
      系は,個の間の齟齬が逐次均衡している相である。


    存在の<系−個>構造により,存在の記述には,個の相の記述と系の相の記述の区別が立つ。
    この区別は,「言語レベルの違い」として,「言語レベル」の主題になる。