Up インターナショナリズム 作成: 2015-12-05
更新: 2015-12-06


    「文明開化」以降の日本の学術のスタイルになった「横のものを縦にする」は,欧米スタンダードがグローバル・スタンダードになった今の時代には,グローバリズムである。

    グローバリズムは,画一主義である。
    このグローバリズムに,大きさにおいて似ているが意味において非なものに,インターナショナリズムがある。

    インターナショナリズムは,ナショナリズムである。
    みなが自分の素のままで集い,国柄を互いにリスペクトし合うのが,インターナショナリズムである。
    インターナショナリズムは,多様主義である。


    「数学教育学」に対し「日本型」を主題化するときは,つぎの二つの区別が肝心である:
      1. 日本の学術全般がひきずっている「後進国型」
      2. インターナショナリズムの「日本型」

    「日本型」として主題化するものは,インターナショナリズムの「日本型」の方である。
    「横のものを縦にする」のことばに表現される「後進国型」は,「日本的」の主題にはなるが,「日本型」の主題になるものではない。
    そして,インターナショナリズムの「日本型」は,いままでのところ「数学教育学」は現していない。

    なお,「日本型」は,他国の場合との対比を以て,はじめて言えることである
    実際,そうでなければ,「数学教育学」に観察されることはみな「日本型」と言ってしまえるわけである。