Up | 「数学的○○」生態系 | 作成: 2015-10-25 更新: 2016-01-29 |
形式の獲得は,風化造形である。 形式は,風化のプロセスを経て得られる。 風化は,長い時間のプロセスである。 この長い時間をとばして形式を直接獲得するというのは,できない技である。 「数学的○○」(「数学的考え方」「数学的問題解決」「数学的リテラシー」) は,このできないことをやろうとしているものである。 数学教育学は,この「できないことをやろうとする」をどう主題化するか。 数学教育学は,数学教育生態学として,この「できないことをやろうとする」を生態系の要素として捉える。 生態学は,現成論である。 現成論は,「現前には理がある──実際,現前は理が成っている形である」の論である。 生態学は,現前の数学教育の生態を,理が成っている形として捉える。 「数学的○○」は,理が成っている形である。 |