Up | 商品経済下の数学教育 | 作成: 2015-10-09 更新: 2015-10-09 |
ここで,<商品経済を支える>も商品経済の内容である──商品経済の外に出るのではない。 人は,生きるために生業を立てる。 数学教育は,商品経済を支えることを生業として生きる存在である。 商品経済は,商品回転のシステムである。 商品経済には,目的がない。 商品経済のための商品経済である。 そして,商品経済が拡大し続けることが,商品経済が保持される形である。 商品経済は,拡大のための拡大を負う。 商品経済には,目的がない。 商品経済を支えることが生業の数学教育は,商品経済を支えることの先に目的をもたない。 そもそも,物事は,目的があって存在しているのではない。 <存在>は,ただ存在する。 <生きる>は,ただ生きる。 (<生きる>を外から眺めると,<次世代をつくる>が観察される。 しかしこれは,次世代をつくることを目的に生きているということではない。) 商品経済下の<生きる>は,<自身がその都度経済効果であるように生きる>である。 「経済効果」の意味は,「商品の回転をつくる」である。 生産・消費行動は,経済効果である。 商品経済下では,勉学・探求も,経済効果の形に整う。 |