Up 生活のメタ 作成: 2015-10-10
更新: 2015-10-10


    経済学は,自身を「商(あきない)学」と区別する。
    「商学」は,商の向上・改革を課題にする。
    経済学は,「商」という系の物理学をつくる。
    経済学では,<商の向上・改革>は<「商の向上・改革」を課題にする人間の生態の物理>という主題になる。

    「商学」には,「是非」がある。
    商の向上・改革に合うのが是,反するのが非である。
    経済学は,物理学であるから,「是非」はない。
    「商学」は,イデオロギーをつくる。
    経済学は,科学をつくる。

    経済学は,「商」の視座の上方シフトである。
    「上方」の意味は,「商の向上・改革と関係する自分が見える上方」である。
    商の「メタ」である。

    現前の「数学教育学」は,経済学に対する「商学」の方である。
    これは,イデオロギーをつくるものである。
    そこで,「商学」に対する経済学に相当する数学教育学,即ち物理学/科学としての数学教育学を,ここで定立する。
    これは,商 (生活) のメタとして経済学を立てるのと同型に,現前の「数学教育」(生活) のメタとして立てればよいわけである。

    即ち,現前の「数学教育」の視座を,上方シフトする。
    <数学教育の向上・改革を課題にする人間の生態の物理>を主題にする学が立つ。
    これが,物理学/科学としての数学教育学になる。