Up 科学の視座 : 要旨 作成: 2015-10-10
更新: 2015-10-10


    現前の「数学教育学」は,数学教育の向上・改革を課題にする。
    現前の「数学教育学」には,「是非」がある。
    実際,「数学教育の向上・改革」の形を定めることは,これに合うものを是,反するものを非にすることである。
    現前の「数学教育学」は,イデオロギーをつくるものになる。

    科学の形は,対象とする系の物理学である。
    物理学であるから,「是非」はない。

    数学教育学は,どのような形で科学になるか?

    現前の「数学教育」に対し,これを下界に望む視座を設ける。
    見えてくるのは,<「数学教育の向上・改革」を課題にする人間の生態>である。
    これの物理学を考える──<数学教育業の向上・改革を課題にする人間の生態の物理>を主題にする学。
    それは,科学としての数学教育学になる。

    視座をさらに高くシフトするのはどうか?
    現前の「数学教育」がよく見えなくなる。
    よって,科学としての数学教育学は,ここで導出したものに定めるとする。