Up 数学教育普遍学 : 要旨 作成: 2015-12-09
更新: 2016-01-28


    数学教育生態学は,《現前の「数学教育」が別の「数学教育」になっても視座は同じ》と考えるものになる。
    これは,数学教育生態学が暗黙に普遍を立てているということである。

    数学教育学は,ここで立てている「普遍」を明らかにし,これを数学教育学の内容に含めていくことになる。
    それは,「数学教育普遍学」である。

    数学教育普遍学は,数学教育生態系という現前に対し,現のフィルターを想定し,現の向こうを立論する格好になっている。
    構図的にはイデア論である:
      《イデアが,現のフィルターを通って,現前になる》
    イデアは,仮構である:
      《現前に対し,現のフィルターを想定し,現の向こうを仮構する》
    本論考の「現の向こう」の仮構は,科学の知見を根拠とする。
    本論考は,科学の知見をヒントに,「普遍」を類推・推理する。
    ──その科学は,おおむね,生物学である。

    数学教育普遍学は,「自然」探しが課題である。
    「自然」探しは,科学である。
    哲学をするのは,1980年代にブームになった「ポスト・モダン」「ニュー・アカデミズム」の繰り返しになる。したがって,無用である。

    数学教育普遍学の「普遍」の内容は,数学の普遍,数学学習の普遍,数学教授の普遍である。
    数学の普遍は,「数学=規範学」がこれの形である。
    数学学習の普遍は,「世界獲得の快楽」がこれの形である。
    数学教授の普遍は,「数学学習の普遍に対応」がこれの形である。