Up 幻想に生きて,生きるを喪失 作成: 2016-01-20
更新: 2016-01-20


    ひとは,幻想をつくってその中に生きるように出来上がっている。
    幻想の中に自閉し,リアリティーと疎遠でいる。
    幻想に生きて,生きるを喪失する。

    幻想の内容は,《存在の手段化》である。
    存在は,手段として見られる。
    そのものの相では,見られない。
    そして,手段にならないものは,はなから目に入らない。

    人は,商品経済に生きている。
    商品経済は,いたるところに《存在の手段化》を貫徹する。
    人のあり方としての《幻想に生きて,生きるを喪失》を,決定的にする。