Up 幻想の型 作成: 2016-01-20
更新: 2016-01-20


    幻想の形は,「先に何かが俟っている」である。
    現前は,先にある何かに対して意味づけられる。
    現前は,先にある何かを得るための手段のことになる。

    学校は,「夢を持ち,夢に向かって進む」をよい生き方だと教える。
    修行は,この先に境地が俟っていることを当て込む。
    「よいことは先にある」というわけである
    「いまは,よいことへ進んでいる途上」というわけである。

    先を見て,いま・ここを見ない。
    先を見てばかりいるから,いま・ここが見えない。
    よいことを先に望むから,いま・ここは<よいことがあるところ>ではない。
    (「青い鳥」の諭)