Up 「数学的○○」論 : 要旨 作成: 2016-01-19
更新: 2016-01-20


    数学教育学は,数学教育生態学として科学になる。
    この数学教育学は,現前の「数学教育」を理の実現と定める思想をつくることになる。

    現前の「数学教育」は,「数学的○○」がこれの思想になる。
    こうなるのは,つぎの理による:
      「数学教育」の思想は,「数学教育学」を生業にする者がつくる。
      このことは,《「数学教育学」の生業を安定させるようにはたらく》が思想の要件になることを意味する。
      「数学的○○」の本質は,箱物性である。
      中身が埋まらないので,「数学的○○」を「数学教育学」の仕事にしたら,「数学教育学」をずっと生業うことができる。

    現前の「数学教育」は,《「数学的○○」は箱物》の含蓄を展開していくものになる。
    「数学的○○」を唱える者は,<自分ではこれの指導法を立てられない者>でありながら「数学的○○」を唱える者である。
    「数学的○○」は,上意下達の階層を降って,学校現場への丸投げになる。
    学校現場は,「数学的○○指導」の格好づくりに苦慮する。
    「数学教育」は,数学教育別モノ化の道を進む。
    「別モノ化」の内容は,特に,数学教育における<数学を教える>の衰落である。