Up | 「数学的○○」の理 | 作成: 2016-01-19 更新: 2016-01-19 |
「数学教育」の思想は,「数学教育学」を行う者がつくる思想である。 「数学教育」を行う者は,「数学教育学」を生業にする者である。 「数学教育学」を生業にする者がつくる「数学教育」の思想は,「数学教育学」の生業を安定させるようにはたらく思想である。 思想のこの条件を満たすものが,「数学的○○」である。 「数学的○○」の本質は,箱物性である。 箱物は,《そのうち中身は埋まると思させ,しかし中身は埋まらない》が本質である。 中身は埋まると思させるので,これに取り組む仕事が興る。 中身は埋まらないので,この仕事を保てる。 仕事創出のこの効果を,「経済効果」と謂う。 「数学的○○」の本質は,「経済効果」である。 この種の「経済効果」をつくることを生業にするものが,「数学教育学」である。 「数学教育」の根底は,人の生業である。 人は,生業を求め,生業をつくり,生業を保ち,生業を向上させようとする。 このダイナミクスが,「数学教育」の形を定め,「数学教育」の思想の形を定める。 そしてこのとき,「数学的○○」が「数学教育」の思想になる。 |