Up 言語崩壊型空論 作成: 2016-01-19
更新: 2016-01-19


    哲学のテクストにあたる者は,ひどくグチャグチャした物言いを相手にすることになる。
    実際,テクストの多くは,言語崩壊の様を呈している。

    言語崩壊模様になるのは,分節主義だからである。
    哲学の伝統は,合理主義であり,これは還元主義・分析主義・分節主義である。
    表象主義も,この伝統の中にある。


    反表象主義のテクストはいろいろな分野から出ているが,だいたいが言語崩壊で,そしてどうしようもないことに,空論である。 そのうえ,ひどく長いとなる。
    こうなってしまうのは,哲学の伝統に染まっているからである。
    反表象主義が身についていないからである。

    反表象主義は,反分節主義である。
    言語崩壊型空論をつくってしまうのは,分節主義で論考をつくっているからである。
    反分節主義である反表象主義を分節主義で論考するというのは,反表象主義が身についていないということである。

    やはり,習い性というものがある。
    哲学の言語崩壊型言説に染まってしまったカラダには,反表象主義は難しい。
    「色即是空空即是色」のような象徴的簡潔表現を用いる東洋型文化で育ったカラダの方が,反表象主義は入りやすいはずである。


    反表象主義の「認知・行動」は,<解明>というものがない主題である。
    このことを理解しなければならない。

    言語崩壊型空論をつくる者は,これを理解していないものである。
    <解明>というものがない主題の「解明」は,思いつきの書き連ねである。
    出来上がるものは,空論である。
    そしてこれを分節主義でやれば,言語崩壊型空論である。