Up | 進化に対する遅延行動──慎ましさ | 作成: 2016-02-10 更新: 2016-02-16 |
「系の原初」は,「系の普遍形」の一つのタイプである。
それは,「数学を,産業の基礎科学のさらに基礎学として,身につけさせる」である。 系は進化する。 進化の行程は,<原初=普遍形>を無くしていく行程である。
翻って,<原初=普遍形>を保つとは,進化を退けるということである。 しかし,進化は,退ける・退けないの話ではなく,必然である。 <原初=普遍形>は,保てないことを以て<原初=普遍形>である。 <原初=普遍形>保持の代わりになるものは,<原初=普遍形>喪失の遅延である。 その方法は,「慎ましさ」である。
遅延行動は,<時間稼ぎ><無力>とイコールではない。 進化が螺旋運動化しようとする局面で,遅延行動は運動を振動に変える可能性がある。
単振動の関数fは,f″ = −f で特徴づけられる。 「遅延行動」は,イメージとして,「f″ = kf のkを,正から負へと向かわせる」である。 |