Up <if - then> 作成: 2015-12-12
更新: 2015-12-15


    「生きる」は,「探索 (exploratory behavior)」を含蓄する。
    「探索」は,生物の普遍である。

    探索は,定理と出遭い,これを身につける行動である。
    定理は,<if - then>命題である。
    そこで,探索は,<if - then>と出遭い,これを身につける行動である。


    <if( ) - then ( )>は,( ) の内容を「事態」と「行動」に分けるとき,つぎの3通りになる:
        a. if (事態1) - then (事態2)
        b. if (行動1) - then (事態2)
        c. if (事態1) - then (行動2)

    身についた a, b は,予想・予期・予知の能力である。
    身についた c は,行動の傾向性 (disposition) である。

    a, b の場合,事態2 は,<良し悪し>に回収される。
    事態2 が<良い>となるとき
    • a では,事態1 は,係わっていくべき事態となる。
      こうして,if (事態1) - then (これに係わる) を,傾向性として身につける。
    • bでは,行動1 は,行っていくべき行動となる。
      こうして,行動1 を身につける。
      「傾向性」に言い換えると,if ((無条件)) - then (行動1) を,傾向性として身につける。
    事態2 が<悪い>となるとき
    • a では,事態1 は,係わってはならない事態となる。
      こうして,if (事態1) - then (これに係わらない) を,傾向性として身につける。
    • bでは,行動1 は,行ってはならない行動になる。
      こうして,行動1 しない,を身につける。
      「傾向性」に言い換えると,if ((無条件)) - then (行動1 しない) を,傾向性として身につける。


    数学は,命題が<if - then>形式である。
    論証は,<if - then>の連結である。
    そこで,数学を読むことは,<if - then>と出遭い,これを学習し,<if - then>の経験値を高めていくことである。
    これは,「探索」である。

    数学の勉強全体は,「手探り」の相の探索である。
    その中の<数学を読む>は,「ダイレクト」の相の探索である。
    数学の勉強は,すぐれて「探索」である。
    そして,「探索」であることにおいて,数学の勉強は生物の普遍とつながる。