Up 探索 : 要旨 作成: 2016-01-31
更新: 2016-02-11


    <数学を勉強する>の普遍形を考える。

    <勉強する>は,人の<勉強する>で考えると,本質を捉え損なう。
    <勉強する>一般は,生き物一般で考える。
    生き物一般の<勉強する>は,「探索 (exploratory behavior)」ということになる。


    (1) 探索
    生物は,生活する。
    「生活」は,「生活空間」を含蓄する。
    生活空間は,その生物の「世界」である。
    翻って,世界とは,個体の世界のことであり,個体の生活が機能するところである。

    生物は,環境に対し,自分の世界を定めている。
    世界を定める行動は,「探索」である。
    環境を探索し,自分の世界をつくる。
    探索の中で,世界を適宜調整する。


    (2) 能力陶冶
    生物は,世界の構築を成す。
    これを,「能力」の発現と見る。
    ──このように「能力」の概念を立てる。

    世界の構築は,<調整しつつ構築>である。
    調整の各段階は,「能力の段階」に見立てられる。
    そこで,<調整しつつ構築>は,能力の「進化」である。

    こうして,世界を構築・調整する探索は,「能力陶冶」である。