Up 形式陶冶 作成: 2015-10-10
更新: 2015-10-31

    現世は，生業をするところである。
    現世に生きる意味は，生業(なりわい) である。

    視座を現世の彼岸に据え，現世学を行う。
    これが学である。
    この営みの意味は，生業ではない。
    この営みの意味は，何か。
    即ち，学は何のためか。

    「数学教育学」は，生業であり，現世の営みである。
    数学教育学は，生業ではない。
    数学教育学は，これをやめても残る。
    この残るものが，「学は何のためか」の問いの答えになるものである。

    残るものは，現成論/科学を営むカラダである。
    これは，「形式陶冶」の「形式」である。
    学は，形式陶冶であり，現成論/科学を営むカラダがこのときの「形式」である。

      「このカラダがナンボのものか？」
      ＜生きる＞は，＜生きることになった＞＜なにがしかのカラダをつくることになった＞である。
      この問いは，現成論/科学に属さない。
      「このカラダがナンボのものか？」の問いは，現世に属する──「人材」。