Up 学は思想に回収される 作成: 2015-10-10
更新: 2015-10-31


    学は,目的に到る手段である。
    目的は,<現成論/科学を営むカラダ>ということになる。

    学の営みは,その分野の現成論/科学を紡ぐ。
    <現成論/科学を営むカラダ>は,分野を超えた現成論/科学を紡ぐ。
    「分野を超えた現成論/科学」は,「思想」である。

    翻って,学の目的は,思想である。
    いまはそれがどんなかはわからない一つの思想に到達することである。
    学は思想に回収される。


    学は特殊,思想は一般である。
    特殊は手段であり,一般が目的である。
    一般は,専ら特殊の研鑽から得られる。
    そこで,特殊に入門するというわけである。

    一般が目的であるところの特殊への入門では,特殊は何でもよい。
    どの特殊も,一般に通じる。
    思想が目的であるところの学への入門では,学は何でもよい。
    専攻が数学教育学であることに特別な意味はない。

     註 : 「何でもよい」は,達観・境地である。
    科学的根拠はない。

    一つの学の専攻は,一つの思想への到達を見越す。
    学は思想に回収される。