Up 「死」の概念の欠落 : 要旨 作成: 2015-12-25
更新: 2015-12-25


    数学教育の系は,自己言及的 (self-referential) な系である。
    自己言及的な系の「自己言及的」の内容は,「要素の更新」である。
    「要素の更新」には,要素の再布置と要素の新陳代謝がある。

    「要素の新陳代謝」の概念は,「要素のライフサイクル/一生/死」の概念を導く。
    数学教育の系は,ライフサイクル/一生/死をもつ。


    「数学教育」「数学教育学」は,数学教育を「向上・進歩・改革」の右肩上がりで考える。
    「数学教育」「数学教育学」は,「ライフサイクル/一生/死」の考えをもたない。 「向上・進歩・改革」の事業は,その無理構造から,はた迷惑で終わる。

    数学教育学には,「ライフサイクル/一生/死」の視座が要る。
    この条件充足は,数学教育学に「生態学」の次元をもたせるということである。