Up 複雑系科学へ 作成: 2015-12-20
更新: 2015-12-20


    学aは,人の営みAに対する「Aの改善・向上を担う学」として興る。
    しかし,aはAに係るものにならない。
    実際,aは<分析> (要素還元) で営み,Aは<ノウハウ> (経験値) で営む。 そして,<分析>はこれを積んで<ノウハウ>の高さに至るというものではない。

    現前の「数学教育学」と「数学教育」は,この関係になっている。
    「数学教育学」は,<分析>でやっていくところである。
    「数学教育」は,<ノウハウ>でやっていくところである。
    二つは,隔絶している。

    この認識は,数学教育複雑系の概念の構築に向かわせる。
    そしてこれは,数学教育学に「複雑系科学」の次元をもたせるということである。