Up エッセイ 作成: 2008-08-06
更新: 2015-11-01


    対象を複雑系の相で捉える。
    捉えたことを,<知>として論述する。

    <知>を体系化する。
    <思想>になる。

    <知>は,個人の実感的・経験的な知として述べることになる。
    「実感的・経験的」は,科学の方法論になる「共有」(「客観性」) の退けるところである。
    <知/思想>は,科学の外である。


    数学教育は複雑系である。
    数学教育を複雑系の相で捉えることは,「数学教育学」の埒外である。
    数学教育学の仕事である。
    対象を複雑系の相で捉えるのは,<知/思想>である。
    数学教育学は科学をするものであるが,科学は<知/思想>が導く。
    ──<知/思想>があって,科学的手法・方法がある。

    「科学をする」の意味は,つぎの二つである:
    • <知/思想>で地から足が (ひどく) 離れないよう,能う限り<科学>に即く
    • <知/思想>を科学の形にする

    数学教育学の外である<知><思想>の論述は,「エッセイ」のカテゴリーに入る。
    「数学教育論/数学教育学論」である。