Up 論考の発信 作成: 2008-09-09
更新: 2015-10-17


    「探求の論考が学会論文規格外になる」は,「これの発信メディアは学会論文ではない」を意味するに過ぎない。
    探求の論考は,「私蔵」を見込んでつくるのではない。
    あくまでも不特定多数への発信を見込んでつくるわけである。

    昔は,一般個人が不特定多数に発信することは,技術的,コスト的に無理であった。
    いまは,インターネットがある。

    言説はネットに棲息することができる
    しかも,探求や思想は,ネットに棲むのが似合っている。


    個人に有利のインターネットは,学会論文には逆に不利になる。
    インターネットは,紙媒体の学会論文を「旧態依然」にしてしまう。
    学会論文は,「学会誌に載った論文」から「学会ブランドがついたネット・コンテンツ」に変わる。
    しかし,会員限定のアクセスが設定されるので,これは「私蔵」である。
    こうして,インターネット時代は,学会論文の本質を暴露する。
    ──学会論文は,生計として<本数を稼ぐ>をするもの。