Up | 勉強会と学会の違い──疎外論 | 作成: 2008-08-13 更新: 2015-10-16 |
員の行動は仲間内の行動である。 員は,<私>で振る舞う。 <私>の総体が,この段階の組織の系である。 やがて,員は組織の存在を外に示したいと思うようになる。 「組織の存在を外に示す」は,つぎが内容である: 組織が存在を外に示すようになることは,組織の系の拡大である。 組織に対外的機能を持たせることは,その機能を損なわないよう員が努めるということである。 こうして,人格化された組織は,員の上に立つ。 員は,<公>で振る舞う。 これは,組織の変質である。 組織の人格化は,当初の組織の終焉である。 (以上,疎外論) ふつう,学会の歴史は勉強会の立ち上げから始まる。 学会は,勉強会の対外的人格化である。 その対外的機能は,《自組織発の論文は,社会が確かな論文として認知する》である。 員は,学会の機能を損なわないよう努める者になる。 その努めは,「学会論文」規格に示される。 学会員とは,「学会論文」規格に従う者のことである。 勉強会は,員が<私>で振る舞うところである。 学会は,員が<公>で振る舞うところである。 学会の立ち上げは,勉強会の終焉である。 (疎外論) |